母のぼったくり飯シリーズ〜海老のガーリック炒め

 秋川滝美さんの著書「居酒屋ぼったくり」をご存知でしょうか?コミカライズされたり、グルメドラマの真打登場!とBS12でドラマ化されるなど、大変人気のある小説です。うちの母もすっかりこの小説にはまってしまい、全12巻、何度読み返していることでしょう。いまでは、この「居酒屋ぼったくり」というお店は実在しているかのように、しょっちゅう話題にのぼります。そういう意味で、母もこの「居酒屋ぼったくり」の常連客、なんでしょうね。

 さて、この物騒な名前の居酒屋さんですが、もともとは普通の名前で営業していました。それが、今の店主の父親である前店主が「誰でも買えるような酒や、どこの家庭でも出てくるような料理で金を取るうちの店は、もうそれだけでぼったくりだ」と口癖のように言っていたことから、常連客たちが、それならもういっそ店名にしてしまえ!とお金を出し合って新しい暖簾を贈ったところから名付けられた、なんとも味わい深い由来のあるもの。

 誰でも買える酒、どこの家庭でも出てくるような料理を、いかに心を込めて提供していくか・・・「居酒屋ぼったくり」を読むと心がほっこりしてきます。それに、「どこの家庭でも出てくるような料理」というだけあって、登場する料理はどれも、本当に簡単。けれどちょっとしたコツなんかが盛り込まれていて、毎日のお料理に役立つヒントがいっぱい。入手困難な横文字食材などは出てきません!

 すっかり「ぼったくり」の店主(主人公)美音ちゃんのファンになった母は、「美音ちゃんがこうしてた」といっては小説に登場する料理を作って食べさせてくれます。もちろん小説ですので、詳しいレシピは載っていませんが、そこは主婦歴○十年の貫禄で、美味しく仕上げてくれます。今では私も「ぼったくり飯」の大ファン。

 今日は、小説では第6巻に掲載されている「海老のガーリック炒め」をご紹介します。使う材料は、海老、ニンニク、バター、醤油、パセリ。ほら、もう美味しい。

 

 エビはむきエビでも殻付きでも。殻付きの場合は殻をむいて下処理を。フライパンにバターとニンニクを投入し、香りがたってきたらエビを炒めます。
良い具合に火が通ってきたら、お醤油とみりんで味付けし、最後に刻んだパセリをまぶして出来上がり!美音ちゃんも言っていますが、別に立派なエビでなくても、冷凍のシーフードミックスとかでも構いません。気楽に気楽に!

 小さな商店街の片隅にある、亡き両親から引き継いだ姉妹が営む「居酒屋ぼったくり」。義理人情あふれる世界観と、姉であり店主である美音ちゃんの恋の物語も並走されていて、あっという間にひきこまれること間違いなしです!

 これからも「母のぼったくり飯シリーズ」では、美音ちゃんファンの母が楽しんで再現してくれる小説の中のお料理を紹介していきます!

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 ※ぼったくりでは、このお料理にこのお酒「日本盛 大吟醸 生原酒(しかもボトル缶!)」をあわせていました。コンビニでも売っているようなお酒を、けれんみなく紹介していく、そこもこの小説の魅力です。

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