風邪薬、いつ飲むのがいい?止めるのはいつ?なんで水以外で飲んじゃダメ?

2020年は、新型コロナウィルスの影響で生活様式も大きくかわり、一般の我々も、病気や風邪、とくに飛沫によって人にうつしてしまうウィルスに対する知識もこれまでになく蓄えるようになってきました。手洗いやマスク着用の徹底のおかげか、インフルエンザにかかる人が少ないという話も聞きますが、やはり、寒くなってきたこの季節、どうしても風邪は引きやすいもの。先日、家族が風邪気味になり薬局に風邪薬を買いにいって、ふと思ったことを調べてみました。
風邪薬って、いろいろ種類があるけれど、どれがウィルスをやっつけるの?
薬のコマーシャルをみていると、イガイガで槍みたいなのを持ったウィルスがやっつけられているのをよく見るので、なんとなく風邪薬を飲めば、体内のウィルスが死滅するような印象を受けますが、これ、違います。風邪薬はあくまでもおこった症状に対する対症療法。今現在、インフルエンザは別として、風邪のウィルスを直接やっつけるお薬はないそうです。
人間の身体は、ウィルスに感染すると防御しようとがんばるので、その影響で炎症をおこし、風邪の諸症状としてよくみられる喉の痛みや発熱、鼻水・鼻づまりなんかがおこります。これをそのままにしておくと、炎症がひどくなり重症化したり、風邪が長引いたりします。もちろん、体力もどんどんうばわれていきますよね。
そこで、風邪薬の出番です。自分の風邪の症状にあった薬を飲むことで、それぞれの症状が緩和され、身体が楽になって食欲がもどったり、よく眠れたりするようになることで、体力と免疫力が回復していき、風邪が治っていく、ザックリというとそういうメカニズム。だから、「風邪」というウィルスに直接働きかけているわけではないんですね。

ということは、風邪薬ってどんなタイミングで飲めばいいの?ある程度我慢した方がいいの?
妊婦さんや小さなお子さん、高齢の方や、高血圧などで常にお薬の服用な方など様々な事情があるので一概にはいえませんが、おこった症状に対する対症療法であるということを考えると、やはり風邪の引き始めで、炎症による諸症状が少なめのときの方が、治りやすいですね。
皆さんにも、ご自分の風邪引きの時をちょっと思い出していただいて。風邪を引いた時って、順番はそれぞれですが、最初なんかゾクゾクするな・・・なんか喉が痛いなと気付いて、あとはどんどんと加速度的に鼻水がでて咳がでて熱が出てとなりませんか?
だからやっぱり症状が少なめの時に、一気に畳み掛ける方が、治り良いというのも、わかりますよね。
水以外で薬を飲むのがよくないのは、ちゃんと理由があるんです
さすがにアルコールでお薬を流し込む、そういう方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、食後の流れで、なんとなくその場にあったお茶やジュースでささっと飲んでしまったという経験があるかたは、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか(実は私もあります)。でもこれ、ダメなんですよね。ちゃんと理由が、しかもちょっとこわい理由があってダメなので、ぜひこの後を読んでください。
水以外の飲み物は、そのものに含まれている「成分」があります。その成分が、薬の成分に作用し、思いも寄らないトラブルを起こす場合があります。
例えば、グレープフルーツのジュースだと、それに含まれている成分によって薬の正しい代謝を邪魔して、薬が効き過ぎてしまうことがあります。なんとなく、よく効いたらいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、1回づつのお薬の量とその効き目はちゃんとコントロールされているものなので、とくに抗生物質や胃腸薬、降圧剤などを服用すると大変危険です。じゃぁ、牛乳なら?栄養満点の牛乳ですが、ご存知牛乳に含まれるカルシウムが、薬の成分と結びついて悪さをする場合もあるんです。栄養があるということと、お薬とはまた別なんですね。
この理屈でいくと、カフェインもいけません。コーヒーやお茶などはカフェインが成分として含まれる解熱剤などのお薬と一緒に飲むと過剰摂取になり危険です。とはいえ、今、ちょっと思いませんでした?ご飯の時にお茶飲んでて、その後水で薬飲んでも一緒ちゃう?って。そう、高血圧の人で降圧剤を常に飲んでいる人は、グレープフルーツを食べてはいけないと薬剤師さんに注意されています。これと同じで、風邪気味で熱っぽくて、お薬を飲みたいと思うような時は、カフェイン入りの飲み物は避けておきましょ。もちろん、お医者さまから細かい指示が出る場合はそれに従ってくださいね。
病院で処方された場合は先生の指示を、市販薬の場合はちゃんと説明書きを読むということを怠らないことが大切。かくいう私も、ついつい面倒で何錠飲めばいいかだけ見てしまうんですけどね・・・。反省です。

お茶しかない時なんか、お水なしで飲み込んでもいいの?
最近では、お水なしでも飲めると謳ったお薬も出ていますが、そういった特別なコーティングを施したお薬でない限り、お水なしで飲み込むのはやめておきましょう。食道にひっかかって危険というのは言わずもがな、薬は水に溶けることを想定してその効き目をコントロールされていますし、水に溶けることでその効き目もアップします。
薬を飲む時には、胃が荒れないから多めの水で飲むようにと小さな頃から言われていましたが、特に解熱剤などはそのようにした方がよいようです。また、お水なしで飲めるというお薬も、絶対にお水を飲んではいけないということではないので、飲み込みにくい時は安心してお水と一緒に飲んでください。
お薬の使用期限、気にしてますか?また、保管方法はどうしてますか?
お薬の使用期限、気にしてますか?いい機会なので一度薬箱をあけて使用期限を見てみてください。せっかく常備薬として置いていても、期限が切れていれば、いざと言う時に困りますよね。けして安くはないお薬。他の食材と違い、もったいないからといって使用期限間近なものを具合も悪くないのに飲むということはできませんが、ここはひとつ、心を鬼にして使用期限が切れているものは処分してください。
なぜって?薬は、効果が薄れていくものだからです。即、命の危険に直結するようなお薬は別として、使用期限がきれているものを服用したからと言ってお腹をこわしたり、死んでしまうことはありません。が!期待する効果は得られません。そこが問題なのです。早めに風邪薬を飲んだはずなのに、効果が薄れているせいで、症状が進んでしまい、結果風邪が長引くということも、十分にあり得ます。
市販薬ならば、使用期限は箱に書いてありますが、病院で処方されたお薬はどうでしょう。お薬の入った袋には使用期限など書いてありませんよね。それも当然のことで、処方されるお薬はその時の患者さんの状態に合わせて処方されるもので飲みきることが前提で、多くもなく少なくもない数。だから、処方された日数がすなわち使用期限なのです。でも、それでも飲みきれずに余った場合は・・・薬剤師さんに相談していただくのがベストですね。

ところで、薬ってどうやって保管しておくのがいいの?
保管方法以前の問題として、小さなお子様のいるお宅は、絶対にお子様の手の届かない場所に置いておくことを注意していただきたい!なんでも口に入れて確かめたいお子様にとって、薬は小さくてカラフルで絶好の興味の対象です。厚生労働省の調べでは、お子様の誤飲事故の約17%が医薬品・医薬部外品と言われています。とんでもない事故になる前に、十分に注意してください。
- 冷所保存の指示があるものは冷蔵庫に
シロップ剤をはじめ、目薬なども冷所保存の指示があるものがありますので、説明書をよく読みましょう。 - 高温多湿、直射日光をさける
冬であれば暖房のよく効いた部屋や、夏の車内など、温度の高い場所は薬の保管には適しません。また、直射日光もお薬には大敵。
かといって冷蔵庫にいれておくのは、出した時の温度変化によっておすすめできないようです。しっかりと封をしめて保管するようにしましょう。 - 誤飲をさけるために
- 容器の入れ替えはさけましょう(お洒落容器に詰め替えると、あとで何の薬か分からずに泣きます)
- 防虫剤や消毒液など、飲み薬とはわけておきましょう(間違えるわけないやん!と侮ることなかれ。調子の悪い時は何がおこるかわからない)
- 家族ごとに袋をかえておくなども有効です(これ、結構大切です)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。いかがでしたか?私もあらためて調べてみて、案外勘違いしていること多かったなと思いました。健康について、多くの人がこれまで以上に心をくだいた2020年。2021年はたくさんの笑顔を取り戻したいですね。マスクをとった素敵な笑顔を・・・。


