ダイエット中でも揚げ物が食べたい!そんな時、太りにくいのは、アジフライ?それともトンカツ?ヒントは吸油率!

正解は、トンカツ!

 お魚だからヘルシーに感じる!そう思われるかたも大勢いらっしゃると思います。けれどここでは、ダイエットの大敵の一つである「油」に注目してみましょう。アジフライの場合、その吸油率はなんと22%!対してトンカツ(ロース)は14%。同じ揚げ物でも、「油」を摂取するという点では実はトンカツよりもアジフライの方がはるかに多いのです。同じアジでもフライではなく唐揚げでいただくと、その吸油率は6%と大きくダウン。やはり衣に多く油がつくようですね。衣といえば天ぷらも美味しいですが、私も大好きな小海老と三つ葉のかき揚げだと、なんとその吸油率は33%!かき揚げの場合、たくさんの衣で食材をまとめて揚げるので、納得の結果ですね。
 ちなみにカキフライだと33%。お野菜では、ナスの場合素揚げでも14%。ここでちょっと気付きませんか?牡蠣やおナスそしてアジも、どれもとても瑞々しい食材ですよね。揚げ物は、水分が蒸発するのと入れ替えに油が吸収されるので、水分量の多い食材は自然と吸油率が上がるようです。
 
 ダイエット中でもそうでなくても、適度な「油」の摂取は身体のために必要ですので、「絶対食べちゃダメ!」というのではなく、“吸油率”を参考に、上手に取り入れるのがいいですね。

せっかくのEPAもDHAも、油に溶け出して台無しに!

 また、本来ならば、痩せる効果の高い栄養素であるビタミンB群やタンパク質なども豊富なアジですが、それはあくまでも焼き魚やお刺身でいただいた場合のお話。アジにも豊富に含まれている、青魚特有の栄養成分であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血液をサラサラにして、血中の中性脂肪をさげてくれるとても有難い存在ですが、この有難い栄養成分は「揚げ物」にすると油に逃げ出してしまって台無しになってしまうんです。栄養面やダイエット面から見るとちょっともったいない性質を持っているんですね。

 一方トンカツの場合、豚肉にもビタミンB郡やタンパク質などが豊富です。糖質を燃やすことが特徴のビタミンB1は、トンカツの方が3.5倍近く多いと言われています。また、カロリーをみても、意外なことにトンカツの方が低いんです。同じ痩せる効果の高い栄養素が豊富な食材ですが、吸油率の高さやそれにともなうカロリーの高さなどから、アジフライは揚げ物にするよりもお刺身や焼き魚にしていただいた方が、ダイエットにはいいかもしれませんね。


 とはいえ、アジフライもカキフライも大好き!次回は、食べすぎた時にリセットできる食べ物をご紹介しますね!

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