薄力粉と強力粉。うっかり分からなくなってしまった!そんな時の見分け方は?A)手でぎゅっと握って手の形がつく方が薄力粉。B)手で握ってサラサラとなる方が薄力粉。

 お洒落な容器に詰め替えて、さぁ保存しましょう。・・・は!しまった!薄力粉だっけ?強力粉だっけ?どっちがどっち?
そんな時でも大丈夫、ちゃんと見分ける方法はあります。手でギュッと握って手の形が残るほどまとまるのが薄力粉?それともサラサラするのが薄力粉?さぁどっちでしょう。

正解はA)手で握って指の形がつく方が薄力粉 です!

 小麦粉は、みなさんよくご存知のとおり、強力粉(硬質小麦)・中力粉(中間質小麦)・薄力粉(軟質小麦)に分けられますが、それぞれタンパク質の含有量の違いで分けられています。他にもパスタによく使われるデュラム小麦粉なんていうのもありますね。
 パン作りに適した強力粉は、グルテンを多く含む硬質の小麦粉ですので、なんとなく固そうなイメージがありますが(なんといっても名前が強力)、粒子が荒いのでサラサラとした質感です。なので、手でにぎっとしても、サラッとするんですね。対して薄力粉は粒子の細かい柔らかな小麦粉なので、しっとりとしていて手で握った時にある程度固まるのです。なので、どっちだっけ?!となったときには慌てず、それぞれを握って比べてみてください。すぐにわかりますよ。

グルテンフリーは、ダイエット(減量)に関係なし!

 最近よく聞くようになってきた「グルテンフリー」。これは小麦を原料とする、つまり”グルテン”を含む食品の摂取を制限しようとする食事法のことです。海外のセレブなどがいち早く始め、いっきに注目されることになりました。現在では、日本でも小麦の代わりに大豆などを代替品としたグルテンフリー食品が手に入るようになってきました。

 ところで、このグルテンフリーは、「セリアック病」の患者さんのための食事として生まれたもので、単にセレブのお洒落なダイエットメニュー、というわけではありません。セリアック病とは、人が本来持っている免疫系のシステムが、グルテンに対して異常な反応をおこし、下痢に腹痛、激しい倦怠感などの症状をきたすもので、症状がすすむと栄養をきちんと体内に回せなくなるというこわいもの。そのため、セリアック病の人はグルテンを排した食事を摂る必要があります。この病気は、日本人にはあまり馴染みがありませんが、とくにアメリカでの患者数が多く、100人に1人にもおよぶ罹患者がいると言われています。日本人には「小麦アレルギー」の方が聞き馴染みがありますよね。

 「グルテンフリー」は、ダイエットとは関係ありません。グルテンフリーの食事にかえたら痩せた!という人もいるかもしれませんが、小麦に含まれるグルテンなどのタンパク質は、パン、麺類、洋菓子・和菓子はもちろん、唐揚やフライなどの衣、ホワイトソースにもカレーのルウにも入っていますよね。小麦を使っている食品って、実に多岐にわたると思いませんか?それを頑張って避けたとすると・・・単に食べられるものがなくなって、痩せてしまった・・・のかもしれません!セリアック病や小麦アレルギーの人が、体質のために小麦を避けているならいざ知らず、健康な人が痩せるためにとり入れる食事法ではないようですね。

「強力」「中力」とくれば「弱力粉」じゃないのはなぜ?

 「薄力粉」って、名前の違和感というか、仲間外れ感というか、かなり気になりますよね。ほんと、不思議でしょうがない。なので、調べてみました。
がしかし!これが正解!という答えは見当たりませんね〜。

  1. グルテンの量が少なく、「薄い」生地がつくれる
  2. 「弱」のイメージがあまりよくないから

 この2つが理由として多く挙げられていましたが、「強」に対するなら「弱」、また「薄」に対してなら「濃」となるのが順当なんですけどね〜・・・。「濃」ではなく「強」なのは、粘りの「強さ」からくるのでしょうか。個人的には1の、薄い生地が作れるから、が分かりやすくて好きですね。

Follow me!