果物がより甘く感じられるのは A)冷やした時 B)温めた時 さぁどっち?

正解は A)冷やした時 です!

 果物の甘味成分である、果糖・ブドウ糖・ショ糖のうち、一番多く含まれるのは「果糖」ですが、この果糖(フルクトース)には、α型とβ型があります。なんと、この2つの違いは、甘みの強さで、β型はα型よりおよそ3倍も甘いんです!そして、このβ型の特徴として、冷やすとよりβフルクトースが増えて、果物の甘さが強くなります。なので、正解は、「冷やした時」です。

 ただし、甘くなるならと、熟す前のものを冷蔵庫に入れてしまうと、熟成が止まってしまったりするので、ご注意を!熟すのを楽しみに待ってから、いざ食べる少し前に冷蔵庫で冷やすと、美味しく食べられので、おすすめです。

食べ物には「体を冷やすもの」と「体を温めるもの」があるのをご存知ですか?

 これは、野菜でも果物でも同じで、下記の表をちょっとご覧ください。

体を温めるもの体を冷やすもの
果 物りんご・桃・さくらんぼ・オレンジ・いちじく・ぶどう などパイナップル・マンゴー・バナナ・すいか・みかん・柿
レモン・グレープフルーツ・メロン など
野 菜にんじん・たまねぎ・にんにく・ごぼう・れんこん・
かぼちゃ・生姜・にら・ねぎ・山芋 など
きゅうり・トマト・レタス・キャベツ・白菜・ほうれん草・
小松菜なす・ゴーヤ・セロリ・もやし・大根 など

 ほんの一部のご紹介ですが、とても特徴があらわれていると思いませんか?

 【果物】 体を温めるもの寒い地域で育つ  体を冷やすもの暖かい地域で育つ
 【野菜】 体を温めるもの冬が旬      体を冷やすもの夏が旬

 寒い地域でよく育つ果物は体を温め、暖かい地域でよく育つ果物は体を冷やしてくれる。よくできていますよね。また、暑い夏によく育つ野菜は体を冷やし、寒い冬には体を温める野菜が育つ。そのほか、野菜だと葉物野菜など土の上に育つ野菜が体を冷やし、根菜類の土の下で成長する野菜は体を温める、という特徴もあるようです。
 「体を冷やす」食材というのは、豊富にたくわえた水分で我々の体の余分な熱をとる働きをし、「体を温める」食材は、代表的なものでいえば生姜やねぎなど、どちらかといえば刺激があって辛いものが多く、血流を促し新陳代謝を促進する働きをしてくれます。


 最後までお読みいただいてありがとうございます。
 冷やした果物が甘く感じるのは、なんとなく、ではなくてちゃんと理由があるんですね。まずは、ちゃんと理由を知ること、そしてそれを上手に取り入れることで、美味しくそして健康な毎日をおくりたいものですね。

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