つみれとつくね、どう違うか知っていますか?A)材料の違い B)調理法の違い

正解は、なんとB)調理法の違い でした!
「材料の違い」だと思っている方、かなりいらっしゃるんじゃないでしょうか。かくいう私もそうでした!お肉系がつくね、お魚系がつみれだとずっと思っていました。ではなぜ「調理法の違い」なのか、理由を並べていきたいと思います。
まずは、「名前」の成り立ちからみてみましょう。
つみれ(摘入/抓) | 「つまみいれる・つみいれる」という言葉が元になっていると言われている |
つくね(捏) | 「つくねる(捏ねる)」=こねて丸めるという意味を持つ言葉が元になっていると言われている |
次に、調理の工程をみてみると。
- 生地作り:(つみれ・つくね共通)材料となるひき肉や魚のすり身に、卵などのつなぎとなるものや調味料を加えてこねる。
※ここまでは、つみれともつくねとも言えません。 - (つくね)生地を、丸型や棒状に丸める。
→団子状にすることで、焼く・揚げるなどの調理ができる
(つみれ)出来上がった生地を、手やスプーンでつまみ取って、熱湯や出汁汁に加え、茹で上げる。
この、2の工程で、つくねとつみれが決まるんですね。焼き鳥屋さんなどでいただくつくね串の印象から、なんとなく鶏肉や豚肉でできたものが「つくね」と勘違いしがちですが、例えそれがお魚のすり身でできていても、丸めて串に刺して焼いていれば「つくね」です。

一方「つみれ」は、お魚系がよくあう出汁のきいたお料理や、お鍋などでよく登場するので、お魚系=つみれ、という勘違いが生まれたのでしょうか。
けれど、あくまでも調理法の違いですので上の写真のように木のヘラで形を整えながらお鍋に投入するものは、例えそれがお肉系の生地であっても「つみれ」です。迷ったときは、名前の成り立ちと調理法を思い浮かべてください。
春の兆しが色濃くなって、そろそろお鍋の季節も終わりですが、つみれ・つくねに出会ったら、家族やお友達に「これ、つくねと思う?つみれと思う?」なんて、クイズを出してみてください。思いの外、盛り上がるかもしれません!