玉ねぎのスライス、泣かずに乗り切るには!A)切る前に玉ねぎをよく冷やす B)あきらめてティッシュを鼻につめておく

玉ねぎを切ると涙が出る。誰もが経験のあることだと思いますが、皆さんはどう対策していますか?
謎のおまじないのようなものも含め、皆さんそれぞれ対策法をお持ちのことと思いますが・・・

正解は、A)切る前に玉ねぎをよく冷やす! です

正解の解説の前に、“なぜ涙が出るのか”を知っておきましょう!

 玉ねぎに含まれる「含硫アミノ酸」と「酵素」。この2つはそれぞれ玉ねぎのなかで安定しているものなので、なんらかの刺激を与えない限り、とくに問題はありません。
 ところが、包丁で「切る」など玉ねぎにとっての刺激を与えると、たちまち細胞がこわれて酵素が働くようになります。そして!アミノ酸と反応することで揮発性の高い硫化アリルが生成され、空気中にただようことになります。
 この空気中に放出された「硫化アリル」が目に入ると、粘膜を刺激され、涙が出てくるのです!

 私も毎回、オンオンと泣きながら玉ねぎを切っていたのですが、換気扇や扇風機で換気してみたり、玉ねぎの一部を加えるなど色々と試してみましたが、一番は、正解の「切る前によく冷やす」が一番。

なぜ、冷やすといいんでしょうか?

 十分に冷やして温度が低くなることによって、酵素の反応が抑えられ、かつ、硫化アリルが気化しやすくなるので、粘膜への刺激が減らせるんですね。
 でも、忙しいご飯の準備時、冷やしてる暇なんてない!なんて時、しょっちゅうありますよね。
 そんなときは、水につけながら玉ねぎの皮をむいて、濡れたままの状態で手早く切るといいようです。

電子レンジで温めるという方法もあるって聞いたんですが?

 確かに!生で食べない場合は、電子レンジで温めると、皮もむきやすく涙も出にくくなります。玉ねぎをどう食べるか、によって温めるのもありですね。
 レンジに入れる前に玉ねぎの一部に切り込みをいれ、500Wで2分程度が目安です。

 そして、いずれの場合にも大切なことが、「切れ味の良い包丁を使う」ということ。
 切れ味のよい包丁を使うと、玉ねぎの細胞をあまり破壊しないですむことで、酵素反応を抑えることができ、硫化アリルの生成を防ぐことができるからです。
 切れ味のよい包丁を使うこと、なんて当たり前のようですが、忙しく3度3度の食事を用意する身には、ともすればおろそかになりがちなところ。
なるだけ簡単にシャープな切れ味を復活するには、こんなのもいいかも↓。手軽なので、我が家でも母も重宝して使っています。



 最後までお読みいただきありがとうございます。
 ちなみに、何かを加えながら切るというのも、あながち間違いではありません。なぜなら、何かを加えるとヨダレがでてきますよね。そうすると、涙を流すより、唾液の分泌の方が優先されるから。まぁ、手っ取り早いといえば早いですが、ヨダレダラダラよりは、キリッとひやして、サササッと切ってしまう方が、見た目にはいいかもしれませんね(笑)。
 血液をさらっさらにしてくれる「玉ねぎ」さん。なるべくたくさん食べたいものですよね。泣きながら切らずに、なるべく快適に調理していただければ幸いです!

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