山芋と長芋、カロリーが低いのはどっち?A)山芋 B)長芋

正解は、B)長芋 です!

 それぞれ、100gあたりのエネルギーは、山芋が120kcalで、長芋は65kcal。糖質は山芋が25g、長芋が13gと、山芋より長芋の方が低カロリーで糖質も少ないようです。
 それでは、それぞれの特徴をみていきましょう。

粘り気は?お値段が高いのは?

 山芋と長芋、それぞれの特徴をちゃんと言える人って、なかなかの方だと思います。というわけで、言われてみれば確かにそうだ!違う!という点をあげていってみますね。

1)お値段が高いのは・・・山芋>長芋

 山芋は、「やまいも」と呼ぶかたが多いと思いますが、正式名称は「ヤマノイモ」。地下に芋をもつ作物の総称で、地方によって様々な呼び名がありますが、自然薯、銀杏芋、大和芋、つくね芋などが有名ですね。そんな山芋ですが、とくに自然薯は長くて複雑な形状から栽培方法も難しいということもあって、非常に高価。とくに、自生したものなどは見つけることから大変難しく、本当に貴重品です。

2)流通量は・・・長芋>山芋

 1)のお値段にも繋がることですが、栽培方法の煩雑さなどからなかなかたくさん採れず、それがお値段の高さにもイコールになる山芋に比べ、長芋は大規模栽培が可能で流通量も安定しているので、山芋に比べると安価です。ちなみに、山芋の旬は秋から春にかけての季節で、とくに自然薯などは11月から1月ごろまでと、とても短いのも特徴です。比べて長芋は、流通量も多いことから、年中手に入れることができますが、夏頃にかけてが旬です。

3)手がかゆくなるのは・・・山芋>長芋

 山芋のかゆみの元は、シュウ酸カルシウム。長芋の皮を剥いても手がかゆくならないけれど、山芋をさわるとどうもムズムズ・・・。
 これは、シュウ酸カルシウムの結晶が皮膚にささることが原因です。
 里芋も、山芋とは生物学上では別に分類されますが、皮を剥いていると手がかゆくなりませんか?この場合のかゆみもシュウ酸カルシウムの針状の結晶のワルサによるものです。
 

4)粘りがあるのは・・・山芋>長芋

 粘り気が強く、そのまますり下ろしてとろろでいただくのが美味しい山芋。この粘りの強さは、お好み焼きのつなぎなどにも最適。
 反対に長芋は、適度な粘りに加えサクサクとした歯触りも魅力。刻んでサラダや和え物にするといいですね。私は、長芋を慎重に細く細く千切りにして、長芋そうめんにしていただくのがお気に入りです。細く包丁をいれることで粘り気もしっかりと引き出し、かつ爽やかな歯触りも楽しめます。

長芋と山芋、栄養の違いは?

 それぞれ特徴がはっきりしている山芋と長芋ですが、栄養価については大きな違いはありません。どちらも、便秘やむくみ対策に有効な食物繊維やカリウムが豊富に含まれています。とくに排塩に有効なカリウムが含まれているので、高血圧症の方や、高血圧症の方をご家族に持つ方などにも有難い食材ですね。

 また、大きな特徴である「ぬめり」は、胃の粘膜を保護してくれます。ただし、加熱するとこのぬめりは他の栄養素と一緒に多くが失われてしまうので、栄養を余すところなく!ということでしたら生で召し上がるのほうが、いいですね。


 いかがでしたでしょうか。長芋と山芋の特徴、わかっていただけましたでしょうか。特徴を把握して使い分けていただけると、お料理の幅も広がると思いますので、スーパーでふと思い出していただけると幸いです。

Follow me!