ホワイトアスパラとグリーンアスパラ、どっちが栄養価が高いでしょうか?A)ホワイト B)グリーン C)色が違うだけでどちらも同じ

正解は、B)グリーンのアスパラガス!

みなさんは、「アスパラギン酸」って聞いたことありますか?
アミノ酸の一種で、とくに疲労回復に効果があり、アンモニアを解毒する作用や、スキンケアにも効果があるというありがたい成分で、アスパラガスに多く含まれています。

「アスパラ」が名前についた栄養ドリンクもあるくらいですから、まさに疲労回復の代名詞的存在。ちなみに、アスパラガスから初めて発見されたから、アスパラギン酸という名前だそうです。

さてグリーンとホワイト、栄養はどちらが豊富かというと、ずばり、グリーンアスパラガスに軍配があがります。グリーンの方が栄養価は高く、このアスパラギン酸はもちろん、βカロテンやビタミン、食物繊維など様々な栄養素において、グリーンに比べてホワイトは、ザッと半分以下といわれています。そのおもな理由は、栽培方法にあるようです。

ポイントは、太陽光。

グリーンアスパラガスも、ホワイトアスパラガスも同じ品種です。けれど、その見た目も味も、そして栄養も大きく違う理由としては、栽培の過程で、グリーンの方は太陽をしっかりと浴びて光合成を行うことで葉緑素が作られ、とくに免疫力を高める効果のあるβカロテンが豊富になります。太陽光ってやっぱり偉大なんですね。
対してホワイトは、軟白栽培といって、芽が出る前に土寄せし、太陽光にさらさないように栽培するため、葉緑素が作られず白く成長します。

味の違いは?美味しいアスパラの見分け方は?

栄養価といった点ではグリーンの方が豊富ですが、時折「硬さ」や「青臭さ」を感じるのも事実。その点ホワイトは、軟白栽培のため、柔らかく糖度も高い傾向があります。その独特のまろやかさは、まるでフルーツのようだと言われています。

今でこそ、時折スーパーの店頭でも見かけるようになってきたホワイトアスパラですが、グリーンと比べて栽培に手間がかかることもあり、旬も短くそしてお値段も高い高嶺の花。気軽に味の違いを試してみる、なんてわけにはいかないかもしれませんが、もしホワイトさんに出会ったら、なるべく茎の太いものを選んでください。その方が甘いそうですよ!

対してグリーンアスパラの選びかたは、まず茎が均一で太く張りのあるものを探してください。茎が均一に太いものほど水分をより多く蓄えていられる時間が長いため、鮮度のいい状態が長持ちします。また、穂先が短くキュッとしまっていることも肝心。ボサボサと開いたものはおすすめしません。ハカマと呼ばれる三角形の葉の部分にもご注目。まず、ハカマの数が少ないこと、そして正三角形に近いものほど栄養状態がいい証拠と覚えておいてください。
それからもう一つ!アスパラの旬である春から初夏にかけて、とくに路地栽培されたものに穂先が紫色っぽくなっているものを見かけることがあります。この紫色の正体は、アントシアニンとよばれる成分で、甘みを強く感じられます。これを見つけたら、ぜひ手にとってみてください!


いかがでしたか?緑と白のアスパラガス。
同じ品種とはいえ、色の違いだけではなく、味や栄養にも違いがあるんですね。
私たちを元気にしてくれるお野菜たち。これからも、いろいろご紹介していきます!

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